近年、消費者ニーズの多様化に伴う製品の多品種化や、生産品目、生産量の季節変動により、排水処理施設に流入する原水の水質は想像以上に変化し管理が困難な状況になっています。
この様な状況の中で、想定外の事態によりバルキングや処理水質の悪化、沈降不良、排水処理に膨大な費用が掛かってしまっているなど、様々な悩みでご相談いただく件数が増えております。
さらには、SDGsの達成や、近隣の環境保護など、環境を守るために企業へ求められることが、年々厳しくなり、排水処理のご担当者様におかれましては、大変苦労されていることと思われます。
排水・汚水処理施設を運用する上で最も頻繁にみられるバルキングトラブル。一度発生してしまうと、収まるまでに時間を要し、なおかつ処理水質が大幅に悪化するという厄介なトラブルです。加えて発生要因もバルキング菌(糸状菌)によるものから窒素処理不良によるもの、CO2ガスによるもの、汚泥の性状によるものとありとあらゆる要因で発生いたします。私たちはこれまで立ち会い解決してきた実績に水質の分析、汚泥の微生物状況確認等といった独自の技術を加え、最短で最適の解決法をご提案いたします。
臭気トラブルは排水・汚水処理施設のあらゆるプロセスで発生しうる上に、地域社会にも影響する大きな問題です。発生場所・発生要因は多岐にわたり、処理不順をはじめ、そもそも原水の臭気が強い、汚泥の腐敗臭、スカムの油臭などがあります。私たちは臭気の発生場所・発生要因に応じて、脱臭システムといった臭気自体への対策、薬剤や設備増強による臭気要因のもとを断つ対策、現行設備の運用方法を変更するアドバイスによる対策など、幅広い方法で臭気問題解決をご提案いたします。
発泡トラブルは悪化すると泡の量が増加してしまい、排水処理の位置によっては風に乗って敷地外にまで被害が及ぶことのある大きな問題です。一口に発泡といっても、排水処理プロセスの発泡は原水に由来するもの、特定の微生物が発生することに由来するもの、微生物の成長過程で発生するものと、多種多様な要因によって発生し、その根本原因をつかまないと対策が困難です。私たちは発泡の外観やその他の条件から発泡要因を特定、最適な解決方法をご提案いたします。
昨今、産業廃棄物の低減は、持続可能な社会を目指すために、社会から企業に求められる大きな課題となります。排水処理においては、生物処理を正常に保つためにどうしても発生してしまう余剰汚泥の削減が求められます。薬剤による対策・新しいシステム導入による対策・余剰汚泥の含水率を減らすための凝集剤選定、と私たちは各お客様のシステムや予算に合わせて多角的な余剰汚泥低減をご提案いたします。
排水・汚水処理施設については、上記代表的なトラブル以外にも、機器や配管に関するトラブル・汚泥の分散トラブル・処理不良のトラブルなどのあらゆるトラブルが発生いたします。製造設備とは違い、流入条件が明確ではなく、なおかつ生物処理が主となる設備だからこそ、トラブルの予測が難しい設備となります。あらゆる実績と日々進歩する排水技術を常に取り入れている私たちだからこそ、設備で発生するあらゆるトラブルに対処できます。お困りのことがあれば、まずはご相談ください。お客様に寄り添った問題解決をご提案いたします。