住宅機器販売部
1974年スウェーデンのドルゴ社は排水通気を屋内で処理するドルゴ通気弁を開発し、ヨーロッパで瞬く間に売り上げを伸ばしました。ドルゴ社は、この画期的な商品を日本でも広めようと総代理店を探しましたが、見つかりませんでした。なぜなら、当時の建設省告示文1597号に通気管は「直接外気に衛生上有効に開放すること。」と明記されており、ドルゴ通気弁は日本で売ることのできない商品だったのです。当然、販売に名乗りをあげる企業はありませんでした。
ヨーロッパから遅れること10年、当社が日本で初めてドルゴ通気弁の試験販売を開始しました。委託研究を重ねフィールドテストでも良好な結果を得て、1987年建築基準法38条に基づく認定を得ることができました。ドルゴ通気弁が正式に国内で販売することを許されたのです。
排水通気管の防水工事が不要になることや、ベランダの臭気問題が解消するなど利便性の高さによりアパート・マンションで重宝され、販売個数は右肩上がりで伸びていきました。無通気が当たり前だった戸建住宅でも通気の重要性が見直されドルゴ通気弁の採用が増え続けました。
現在では告示文の内容が改定され、通気管は「直接外気に衛生上有効に開放すること。ただし、配管内の空気が屋内に漏れること防止する装置が設けられている場合にあっては、この限りでない。」とされました。
お客様に品質の良さ、信頼できる商品と認めていただき、40年間販売を継続することができました。
販売量が増えるに従いお客様の要望も多様化しました。外でも使える「屋外設置用ドルゴ通気弁」、流しの下に使える「ミニドルゴ」、横引き管でも使える「ドルゴ低位通気弁」、コンパクトで脱着可能な「LPD-PICO」と機種も増やし続けています。今後も屋内通気方式のパイオニアとして、画期的で優れた商品をご提供してまいります。