結露ができる原因は? column

結露発生メカニズムと対策を紹介!

窓でよく見かける結露は、温かい空気が急に冷やされ、その空気が含んでいた水蒸気の一部が水滴に変わることで生じます。
温水パネルヒーターを採用したセントラルヒ―ティングは結露対策として特に効果的です。また窓からの冷気の侵入を防ぐ窓下専用ヒーターは手軽にできる結露対策です。

冬になるたび、窓の結露にお悩みの方は少なくないでしょう。
外が見えにくくなるのはもちろん、水気はカビの原因にもなりますから、結露への理解を深め、しっかりと対策したいですね。
今回は、結露が発生する理由、および結露対策に有効な暖房方式「温水パネルヒーターを採用したセントラルヒーティング」についてお話していきます。

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結露はなぜ起こる

結露は屋内のどういった場所で発生するのでしょうか?ここでは、結露がなぜ起こるのかを理由も兼ねて解説します。

結露が発生しやすい場所

結露とは、温かい空気が急に冷やされることで、空気中の水蒸気の一部が凝縮して水滴になる現象です。冬場の室内においては、冷たい外気が触れる窓や壁、屋根裏といった所が主な結露の発生場所になります。また、加湿器が置かれた部屋やお風呂場など、空気中の水蒸気量が多い空間においては、より結露が発生しやすくなります。

結露が発生しやすい条件

室内と外気の温度差が大きいと結露が発生しやすくなります。

冬場、暖房を使用している場合、室内の温度が高い一方で窓ガラスや壁などの表面は冷えているため、湿度の高い空気が冷たい窓や壁に触れると結露が生じやすい状態になります。

また、湿度の高い環境は結露が発生しやすくなります。

特に湿度が70%以上であると結露のリスクが高まるため、お風呂場やキッチンなどは結露が起こりやすい場所となります。さらに、通気性の低い部屋も結露が発生しやすいため、十分な換気が行われていない場合、湿気がこもり、結露が発生してしまいます。

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結露発生メカニズム

次に、結露が発生する具体的な条件やメカニズムについてお話をしていきます。

飽和水蒸気量

飽和水蒸気量とは、空気1㎥が含むことのできる最大の水蒸気量であり、この値は空気の温度に比例します。

温度(℃) 0 5 10 15 20 25
飽和水蒸気量(g) 4.85 6.79 9.39 12.8 17.2 23.0

水蒸気量が飽和値に達している状態が湿度100%であり、飽和値を超えた分の水蒸気が水滴に変換される、というのが具体的な結露の仕組みです。

今の室温と湿度が分かっていれば、飽和水蒸気量の表を用いて現在の水蒸気量が求められ、ひいては露点温度(何℃以下で結露するのか)が大体分かります。

例えば同じ湿度50%でも、

室温20℃・湿度50%の場合
現在の水蒸気量=17.2×0.5=8.6
室温25℃・湿度50%の場合
現在の水蒸気量=23.0×0.5=11.5

それぞれの計算結果を上表に照らし合わせると、例1では露点が大体8〜9℃なのに対し、例2の露点は13℃前後という結果になります。

簡単にいえば、室温が高いほど、その部屋の窓に結露が発生しやすいということです。もちろん、湿度が高ければ、それぞれの露点温度もさらに高くなります。

室内と外気の温度差

結露対策において、室内と外気の温度差は重要です。
室内と外気の温度差が大きい場合、窓や壁などの冷たい表面に湿度が高い空気が触れると、結露が発生しやすくなります。特に冬場や湿度の高い環境では、この温度差が結露を引き起こす要因となります。この温度差を最小限に抑えるためには、室温を20℃前後に設定することが理想的です。また、建物の断熱性を高めることで、室内外の温度差を抑えることができるため、窓やドアに断熱材を取り付けたり、断熱窓を設置すると効果的です。また、これから紹介する「温水パネルヒーターを採用したセントラルヒーティング」によって、室温を低く抑えて、室内を均一に温めることも対策のひとつです。

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結露対策は
「温水パネルヒーターを採用したセントラルヒ―ティング」がおすすめ

温水パネルヒーターを採用したセントラルヒーティングとは、熱源装置で作った温水を、配管を通じて各部屋に設置した温水パネルヒーターに温水を供給し、ふく射熱により建物全体を温める暖房システムです。
温水パネルヒーターが結露対策に有効な主な理由は、建物全体を均等な温度にし、窓からの冷気侵入を防ぐこと、さらに各部屋のパネルヒーターは、一般的に窓下に設置されることが多いことがあげられます。窓そのものが至近距離で温められることで、その窓の表面温度が低くなるのを抑制できるため結露防止につながります。さらに、窓際の冷気が床に下りる「コールドドラフト現象」を防ぎます。

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温水パネルヒーターの設置が難しいという方には「窓下専用ヒーター」がおすすめです。温水パネルヒーター同様に窓からの冷気を防ぎ、また窓周辺をあたためるので結露抑制効果が期待できます。窓下に置くだけで簡単に設置でき、電気代も安価です。窓幅に合わせて長さを伸縮させられる商品も販売されています。色やデザインにこだわった窓下専用ヒーターもあり、ご自宅の窓枠や部屋の雰囲気に合わせて選択することもできます。

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まとめ

以上、結露が発生するメカニズム、および結露対策に有効な温水パネルヒーターを採用したセントラルヒーティングについて解説しました。結露防止シートや吸水テープなど、結露対策に使えるアイテムは他にも色々ありますが、本格的に結露対策をするなら「温水パネルヒーター」がおすすめです。
これから新築を計画している方や、リノベーション・リフォームに合わせて暖房方法を検討中の方は、温水パネルヒーターを採用したセントラルヒ―ティングをぜひご検討ください。

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