サポート・よくあるご質問
設計・施工上のポイントは?
1.温水温度が高く、圧力が低い箇所が最適
ノンエアーは温水温度が最も高く、かつ圧力が最も低い位置に取り付けます。温度がより高く、圧力がより低い所で空気はより分離し易くなるからです(ヘンリーの法則)。
2.温度の低い場所に溜った空気も、残らず分離
ノンエアーは、水中から空気を分離し溶存濃度を下げることで、温度の低い場所に溜まっていた空気が、水に溶け込み配管中を循環するようになります。この水がノンエアーを通過するたびに、繰り返し空気の分離除去が行われ、水中の空気が完全に除去されていきます。
3.重点的にエア抜きしたい箇所に設置すると効果的
特に流速が速いシステムでは、微小な気泡が循環しつづけます。この場合、エアー溜めタンクや空気抜き用バルブなどを使用しても、あまり効果は期待できません。微小気泡を除くにはノンエアーがベストです。
4.ソケットを有効に使い、メンテナンスが簡単に
ノンエアーには上部にエア抜き弁取付用のソケットが設けてあります。弊社の自動エア抜き弁には逆止弁機構が付いていますので、エア抜き弁のメンテナンスが簡単に行なえます。125A以上のノンエアーにはこのソケットが2個付き、1個を手動エア抜き用や、プラグ止めにする使い方もできます。
設置推奨位置は?
暖房システムの場合は、熱源機の出口側(最高温部)でポンプの後側(最低圧力部)に設置します。
分離の原理は?
①ノンエアーの内管には流れ方向の左右に開口したスリットがあり、この内管のスリットの上下には缶体内壁とのすき間を狭めるための誘導板が取り付けられています。
②ノンエアーを通過する水は、一部がこのスリットを通り左右に抜け出します。このときに流速が落ち、その結果圧力が下がり、ヘンリーの法則に従って発生した浮力の大きな気泡は、誘導板(上)と缶体内壁とのすき間を抜けて誘導板(上)の上部へと上昇します。
③また同時に発生した小さい浮力の細かい気泡は、誘導板(下)と缶体内壁とのすき間から誘導板(下)の下部へ入り込みます。
④誘導板(下)の下部は流れの乱れが極端に少ない場所のため、細かい気泡は浮力が充分な大きめの気泡へと急速に成長することができます。
⑤この気泡は、誘導板(下)と缶体内壁とのすき間に沿って抜け上部へ向かい、内管の流れの影響を受けることなく缶体内壁に沿ってゆっくりと上昇し、缶体上部からエア抜き口へ集まり、排気されます。
ノンエアーは二重の管構造であり、内管の一部をスリットにし内管外側部分に上下二枚の誘導板を設けることで、液体中の細かい気泡が充分な浮力を持つ大きめの気泡に成長する程度にまで流速を落とすことに成功しています。しかもノンエアーは入口・出口が対称形であるため、液体の流れを逆にしても同様の気水分離の効果を発揮します。
ノンエアーの空気分離イメージ図
設置推奨位置は?
ボイラー・貯湯槽などの高温水出口側に設置します。
分離の原理は?
①エアセパレーター流入口より、温水が本体の接線方向に流入してきます。
②流入した温水は、旋回流となりエアセパレーター流出口より出ていきます。
③比重の軽い気泡は中心部に集まり、浮力で上部へ上昇します。
④自動エア抜き弁から気泡がシステム外に排出されます。
リフレックスエアセパレーターは、遠心力によって気泡を中心に集め、自動エア抜き弁から排出する構造のエアセパレーターです。
リフレックスエアセパレーターの
空気分離イメージ図
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