サポート・よくあるご質問
なぜドルゴ通気弁は大気圧で弁が開くのですか?
排水が流れていないとき(無負荷時)は、弁が自重によりバルブシリンダーに水平に接触し弁が閉じます(図A)。排水中は、水の落下運動により管内が負圧になるとドルゴ通気弁内部も負圧となります。この時、ドルゴ通気弁の外側は大気圧であるため、ドルゴ通気弁の内と外で圧力差が生じ、この圧力差により、弁がガイドシャフトに沿って上昇し、外気を吸気します(図B)。
排水が終了すると圧力差が無くなり、弁の自重により閉じます(図A)。
また、正圧が生じた場合、ドルゴ通気弁の内部も正圧になるため弁がバルブシリンダーに押しつけられます。弁がより閉じられて臭気を外に漏らしません(図C)。
※但し500mmH₂Oまでとなります。(図C)
点検口はなぜ必要なのですか?
ドルゴ通気弁は点検・保守・交換が容易にできる場所に設置してください。パイプシャフトや天井裏等の隠蔽部に設置する場合は近くに点検口(450x450mm以上)を設けてください。「点検口が必要なのは、故障しやすく、耐久性のない商品であるため?」との問い合わせがありますが、ドルゴ通気弁は極めてシンプルで、耐久性が高い商品です。しかし可動部分を持つ商品ですので将来的なメンテナンスの必要性を考え、点検口の設置をお願いしています。
ドルゴ通気弁の耐久性はどのくらいですか?
ドルゴ通気弁の材質はバルブ本体:ABS樹脂、ゴムシール:EPDMであり、経年変化による耐久性は、排水通気設備に使用される硬質塩化ビニル管やOリング、ガスケットに比べて見劣りするものではありません。特に臭気漏れに影響のあるゴムシールは自重で弁座を押さえているだけであり、シート面が磨耗したり外的な力によって変形することはありません。スウェーデンでは25万回の開閉テストを行い、シート部の磨耗や損傷をチェックしておりますが特に異常は見られませんでした。
またスウェーデンでは1974年から使用されていますが寿命による交換はないようです。日本では1983年から北海道でテスト販売を開始して以来、現在まで安心して継続使用されております。(屋内使用の場合)
なぜ通気ヘッダーにドルゴ通気弁を設置できないのですか?
例えば雑排水管(A)と汚水管(B)の伸頂通気管を結合し、ドルゴ通気弁を1個設置したとします。 雑排水管(A)側で排水を行うと、ドルゴ通気弁からの吸気と同時に排水横主管で繋がっている汚水管(B)から空気を引き込みます。その際に汚水管(B)の配管内部のゴミなどがドルゴ通気弁まで引き上げられ、弁部分に付着し、気密性能が損なわれ、臭気漏れを起こす原因となります。
また、汚水管(B)の配管底部に衛生害虫(羽虫)が発生していた場合、衛生害虫が引き上げられます。
従って、排水立て管ごとにドルゴ通気弁を設置するものとし、通気ヘッダー方式への設置は禁止としています。
排水管内の湿気や湯気はドルゴ通気弁に悪影響を与えませんか?
排水管内は排水の流下で常に湿気や湯気を多く含んだ気体で満たされていますが、ドルゴ通気弁は湿気対策として、バルブシリンダー2箇所にドレンポートが設けてあり、湿気や湯気は水滴となって排水管内に戻されるため問題ありません。また、ドルゴ通気弁内の湿気は機器の気密性を高める効果もあります。
騒音について配慮する必要がありますか?
ドルゴ通気弁の構造上、作動時にゴムシールが開くことで排水管内の流下音が必ず聞こえます。そのため、なるべく音の気にならない場所に設置することをお奨めしています。
パイプシャフトや天井裏等の隠蔽部に設置した場合、吸気口は必要ですか?
ドルゴ通気弁は排水時、周囲の空気を吸い込むため、空気の吸い込みがスムーズな場所に設置してください。完全密閉された場所では当然空気を吸い込むことができませんので吸気口が必要になります。通常、ドルゴ通気弁が設置される場所では、完全密閉はありえませんが、密閉されたパイプスペースや天井裏については、外気又は室内から吸気できるような吸気口の設置が必要です。
ドルゴ通気弁設置に関しての注意事項
取扱いの注意事項
ドルゴ通気弁を隠蔽部(パイプシャフト・天井裏)に設置する場合は、必ず点検口を設けて下さい。
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