低温水暖房システム　鍵は温水パネルヒーターにある

インタビュー❹　Elo Dhaene氏（Purmo Radsonブランドコマーシャルディレクター）

今日のエネルギー効率向上プロジェクトは、新築の現代的な建物においても、適切に改築された古い建物においても、最新の材料を使い、より厳しい基準を課し、全体的な効率に対するハードルを更に上げているのです。しかし、こうした建物に心地よい室内環境を作るためには、効率だけではなく、快適性も重要になってきます。

私たちは、将来の基準への適合や、限りあるエネルギー源への依存の低減、温室効果ガスの削減、そして全体的なコストの削減などに向けて、暖房を使った優れた解決策を模索しています。世間に広まっている誤解とは裏腹に、高効率の低温水暖房システムは、温水パネルヒーターと組み合わせることにより最高の働きをします。

この冊子の中で、「低温水暖房システムを無視することはできない」と言う私たちの主張を裏付ける重要な証拠について共有できたと思います。私たちが行った研究開発への投資は、真に優れた暖房の解決策や製品を生み出してきました。全ての研究者たちが、我が社の温水パネルヒーターは、現代の暖房システムのほぼすべてのケースで最も効率的な放熱器であると強く主張しています。そして、低エネルギー建物における効率的な放熱器であることも証明されています。どこに建物があろうと、そしてどのような外部状況であろうと、低温水暖房システムは、最も効率的な暖房システムであるだけでなく、最高レベルの快適性をも与えてくれるのです。

床暖房のエネルギー効率が低い最大の理由は、地面方向への熱伝導と外面への熱ふく射が原因で起こる予想外の熱損失があるということです。また、床暖房の熱質量は、熱利得を利用する能力を妨げ、それにより不快な室温の変動を引き起こしてしまうのです。その結果、室温の設定温度を上げなくてはならなくなります。

私たちの広範な研究と試験から、床暖房を使用する建物は消費者の挙動に大きく影響されることが判明しました。日常の中で、これが暖房期間の長期化や、より高い室温が続くことに繋がることも分かりました。例えば、床と外壁の間の冷橋（コールドブリッジ）の構造上の欠陥も、エネルギー消費量の大きな差に関係しています。

私たちは温水パネルヒーターを使用すると15%の省エネルギーが達成できると主張しているのですが、Harrysson教授の研究結果によれば、この数字は更に大きくなるのです！ スウェーデンの現代的な住宅で計測された差は、最大で25%の省エネルギーが可能であることを実証しています！